「馬」
デッサン画
高さ58cm 幅76cm
(額寸)
売約済
画寸:43cm×58cm
全体にシミ、ヨレ有
露山(ろざん)
1887-1958
本名:畠中清喜
謎の馬絵師と言われた伝説の画家
「馬の肖像画家」の異名を持つ畠中露山。愛媛県に生まれ、大正期に十勝地方に移住し、昭和初期に現在の札幌市白石区に居を構えます。
しかしその生活は、宿と食事の代わりに農家が飼う馬を描く放浪の旅に明け暮れたといいます。
独学ながら、その絵は飼い主が驚くほど愛馬に似ており、評判を聞いて絵を依頼する人は少なくなく、道内各地に作品が残っています。
いずれも水墨と木炭によるモノクローム作品で、毛並みの艶や硬さ、斑紋、ポーズや表情の違いによって馬の個性をあらわします。
開拓期の運搬・農耕作業のため、寒冷地に耐えられる馬はなくてはならない存在でした。
さらに北海道は、軍馬や競走馬の主要産地となり、独自のばんえい競馬を生みます。
「北海道遺産」に名を連ねる「北海道の馬文化」、それを育んだ人と馬の絆を、露山の絵は今日に伝えます。
<特徴>
観察眼と記憶力に天賦の才を持っていた。馬の肖像画は写生するのではなく、鉛筆で簡単にスケッチを取り、記憶を頼りに自宅や宿泊先で作品にするのが常だった。だが、仕上がった絵は細かな特徴まで実物とそっくりで、しばしば依頼者を驚かせた。
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